作文小論文専門学院の通信教育講座では、毎月「ひとつ」でもいいので確実に成長してもらえるように添削指導しています。
毎月ひとつ書く技術を身につければ、1年で12個成長できますからね。
受講1か月目(初回:小学3年生)と1年後(小学4年生)を比較し、どのように成長したのか、実際の受講者様の作文を紹介しておきますね。
※受講者様および保護者様の許可を得て掲載させていただいています。
(漢字や送り仮名など、誤字脱字などがある場合もございますが、著作権上、原文のまま掲載しております。何卒ご理解ください。)
※学年が異なりますので全く同じテーマではありませんが、どちらも「豊かさ」についてのテーマですので違いを感じていただけると思います。まず、次の2つの作文を読んでください。
受講1か月目の作文(小学3年生)
「テーマ」:今のあなたの生活は豊かだと思いますか。
わたしはスマホももっているし、家にはパソコンやタブレットもあるので楽しく毎日すごしているし、今はほしい物はないし今の生活でいいのかなと思っているので、わたしは今の生活にまんぞくしています。それに家にはおそうじロボットがあって、お母さんもたすかっていると思います。
わたしはスマホやパソコンやタブレットやおそうじロボットがあるとべんりな生活ができるし、おそうじロボットにそうじしてもらうとお母さんがそうじする時間が少なくなりその時間をショッピングやりょう理など、いろいろなことにつかえると思います。なので、今の生活はみんなゆたかだと思っていると思うし、私もゆたかだと思っています。
受講1年後の作文(小学4年生)
「テーマ」:「便利な暮らし」と「豊かさ」の関係について、あなたの感じることを自由に書きましょう。
私達の身の回りは、スマートフォン・パソコン・タブレットなど便利な物であふれています。たしかに、このような物があることで、かいてきな生活ができているのかもしれません。しかし、多くの物があればあるほど、私達の暮らしは豊かさから遠ざかっているように感じられます。
なぜなら、ほしい物をどれだけ手に入れても満足しないからです。新しいスマートフォンやパソコンを買っても「もっと便利に」「さらに速く」という気持ちはおさまりません。一つ一つの物に感謝せず、今の生活が当たり前だと感じ、自分のよくぼうばかりを求めることが豊かさであるはずがないのです。よって、便利な暮らしができているからといって、豊かであるとはかぎらないと思います。
1年後の作文も充分ではない部分もありますが、とても素晴らしい文章を書けるようになっていますよね。「毎月ひとつ」という気持ちを強く意識してくれていたからだと思います。「1か月目」と「1年後」では、どのような違いがあるのか説明しておきますね。
(1)同じ言葉を繰り返していない
1か月目の作文では、最後の文で「思う」という言葉を連続させてしまっていますよね。1年後の作文では、このようなミスが全くありませんよね。
(2)一文の長さ
1か月目の作文(初めの文)は少し長いですよね。1年後の作文では、すべて理想的な文の長さになっていますね。
(3)「なので」の使い方
1か月目の作文(最後の文)は「なので」で始めていますよね。「なので」は文中で使う言葉なので文頭にもってきてはいけませんよね。1年後の作文(最後の文)では「なので」を使わず「よって」にしていますね。これもひとつの成長だと思います。
(4)物事の本質を理解できている(本当の豊かさとは何か)
1か月目の作文では物質的な豊かさだけを主張していますが、1年後の作文では精神的な豊かさについても理解できていますね。
このような理解が出来れば、中学受験のテーマにも充分対応できると思います。
※毎月「ひとつずつ」ステップアップするのは、それほど難しいことではありません。あなたのお子様も同じような成長を見せてくれると思います。すべて一気にできなくてもかまいません。作文小論文専門学院の添削講座では「ひとつひとつ」という気持ちで取り組んでもらえればと考えています。そうすれば、ワンランク上の作文になるはずですからね。